先物

先物取引2

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途中決済について

「9月に1000円で買う」先物の注文を6月にしたとします。9月が満期となるわけですが、それまでの期間に「9月に買う」先物の注文を別の誰かに売却することが可能です。

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「9月に買う」先物に需要があれば、このような取引は成立するので、自身が買ったときの株価と途中決済したときの株価の差額分が利益または損失となります。

このような短い期間の取引をくり返して、株価の変動を狙うことも可能です。

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ただし、満期を超えて注文を保有し続けることはできません。

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リスクについて

先物で差額分の利益(差益)を狙うことによって生じるリスクは、買いまたは売りの注文を入れてから、それを決済するまでの間に株価が予想に反する方向に動くことによって生じます。株価の変動を完璧に予測できない以上は、利益を狙っている期間は同時にリスクを取っていることになります。

しかし、株価が逆行してしまったとしても途中決済によって損失を小さく抑えることができます。このような投資行動を損切りと呼びます。

指値注文・逆指値注文

指値注文とは、「現在の株価よりも安くなったら買う、または現在の株価が高くなったら売る」というような注文方法です。「もし今の株価よりも安くなったら、そのとき先物で株を買いたい。」というように現在よりも有利な価格で取引するために利用します。

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逆指値注文は、「現在の株価よりも高くなったら買う、または現在の株価が安くなったら売る」というような注文方法です。「先物で株を買っているときに、許容できる値幅以上の損失がでるようなら決済したい。」というように逆指値注文は損切りに利用されることが多いです。

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受渡決済と差金決済

先物取引は「将来のある時点(満期)において、あらかじめ決められた価格で資産(商品や金融商品)の売買を行う取引」のことと解説しました。

「9月に買う」先物取引の場合、実際に満期を迎えたときお金を支払い取引した対象の商品を受け取って取引を完了させます。このような方法を受渡決済と言います。

一方、価格の変動によって起きた差額のみをやり取りする方法を差金決済と言います。投機目的で先物取引を利用するとき実際の商品は必要ないため、差金決済が多く使われます。

先物取引では売り手に回ることも可能と説明しましたが、所持していない商品を売ることができるのは差金決済による先物取引を行っているためです。

差金決済の場合は新規で買いまたは売り注文を発注する時点では、やり取りする金額は決まっていませんが、決済時に損失が発生する可能性があるため、それを想定して証券会社にある程度の金額をあらかじめ預託する必要があります。この預託金を証拠金と呼びます。

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