先物

【STEP2】金融データ分析の基礎知識

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2-1:リターンとボラティリティ

投資の成果を判断するうえで、リターン(利益率)は最も分かりやすい指標です。
年間で何%増えたか、どれだけ配当を受け取ったかを確認することで、投資の良し悪しをおおまかに判断できます。

ただし、リターンとあわせてボラティリティにも目を向けることが大切です。

ボラティリティとは

価格の変動幅のこと

ボラティリティが大きい銘柄は値段が上下に大きく動くため、短期的にハイリスク・ハイリターンになりやすい傾向があります。もし長期的な安定を重視するなら、変動が激しい銘柄には注意が必要です。

2-2:ドローダウンと最大下落率

ドローダウンとは

投資の評価額(価格)がピーク(最高値)からどれだけ下がったかを示す指標

最大ドローダウンを知ることで、最悪の場合に資産がどのくらい減る可能性があるのかをイメージできます。

たとえリターンがある程度良くても、最大ドローダウンが大きいと一時的に大きく資産が減ってしまうリスクがあります。そのような急激な下落は投資家にとって精神的な負担が大きく、継続的に運用を行うのが難しくなるかもしれません。

2-3:相関係数とベータの概念

複数の銘柄を組み合わせるときは、銘柄同士の「相関係数」が重要です。
相関係数が高い銘柄を一緒に保有していると、市場が下落したときに同時に値下がりしやすくなります。逆に相関が低い、もしくは逆相関の銘柄を組み込むと、片方が下がってももう片方である程度カバーできるため、リスク分散に役立ちます。

また、ベータが高い銘柄は、市場が上昇するときには大きく上がりやすい反面、市場が下落するときには大きく下がりやすい傾向があります。

ベータとは

市場全体の値動き(例:S&P500)と比べて、その銘柄がどのくらい値動きに敏感かを表した指標

そのため、ベータが高い銘柄を多く組み入れすぎると、景気の変動の影響を強く受けやすくなる点に注意が必要です。

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